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Title: camp at 水明荘 四尾連湖

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山梨県は南アルプス市から車で30分ほどの四尾連湖(しびれこ)にある水明荘というキャンプサイトへ行ってきた
東京から車で2時間とアクセスもよい割には手付かずの自然を満喫できるとあり楽しみにしていた
受付からサイトまで一輪車かボートの二択、一輪車だと二往復、ボートだと一往復とあり

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神秘麗湖とも書かれる神秘的な湖は流入出する河川がなく、すり鉢状にうっそうとした森林に囲まれる湖畔は静寂そのもの
その上に三連休明けの平日とありキャンパーは自分のみと、リアルなソロキャンプに
自分みたいな物好きには恰好の二泊三日の秋キャンプとなった

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周囲1.2km、ぐるっと歩いて18分ほどのこぢんまりとした湖、こちらはEサイトのド真ん中
周りが山で囲われているためか、心地よい安心感みたいなものがある
ま、当然自分一人しかいないという事実もそう思わせているのだろうが
パパッと設営したらほんの少し汗ばむくらいの過ごしやすい気温
たまに芯が冷えている風が吹き、風に乗って遠くから野鳥や虫の鳴き声が聞こえてくる
三日とも雨降らずという天候にも恵まれた

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秋晴れ 2014

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やる気満々って、なにをと言えば、呑みくらいのものなのだが

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頂き物、大切に使わせてもらってます Coleman Exponent 229

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中央左が水明荘、右側には湖龍雲荘キャンプ場もある 夏以降、紅葉前というニッチな季節が好き

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A〜Dサイトがある辺り、視界のほとんどが緑、分刻みで刻々と移ろう情景に
最近NHKでOAされた立花隆のドキュメント「死ぬとき心はどうなるのか」の一場面を思い出していた
人間の意識とは複雑に絡み合ったクモの巣のようなもので
感覚、感情、行動、記憶などが一つに統合されたものが意識であり
それがその人らしさを作り出す自我である、という仮説のこと
過去の記憶は曖昧だが、それらが今の自分を形成する要因になっている
だとすると、いまここで見ている、感じていることが
これからの自分を形成していくエレメントになっていくと、きっとそうなのだろう
もっともっとこういう時間をたくさん作って、それらが今後の自分に良い影響を与えたらな、と思った

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夜はしっかりと冷えたので薪を予想以上に燃してしまった
キャンプで焚火は本当に贅沢なひと時、ま、この為に来ているようなもの
炎のランダムな色やかたちが日頃の様々なことを想起させ、雑念を意識のレベルまで引きずり込む
それぞれを正しい引き出しに一つひとつしまい込み、散らかしたままの日常のノイズを整理する
ま、その為に来ているようなもの

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翌朝、二日酔い、取り合えずゆで卵を茹でる

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前日火を通しておいて食べなかったポークロイン、アボカドとゆで玉子とクルミのサラダ

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森林と湖とキャンプ場、故に我あり ウォーカー目線で

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フォトジェニックな径

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対岸からEサイトを見る、自分の居場所を客観的に捉える

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このキャンプサイト、本当によく出来ているというか、ある程度自然のままなのだろうが、どこを切り取ってもうっとりするほど

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炊事場からの眺めでさえも、いちいちうっとり
設備が整いすぎているキャンプ場は興ざめする
こちらはある程度の不便さを感じにわざわざ文明から離れて来ているのだから
炊事場はこれくらいが丁度いい
で、この景観、ある意味理想

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家に一本だけあったこのワイン、ま

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とはいえ、キャンプでの一番の楽しみは食べること、そしてアウトドアクッキング
今までは料理をする楽しみの方が食べることを上回っていたが
今回はもっと食べる行為にウェイトを置くことを思い、メニューもその用に工夫した
生ハムもスモークサーモンも出来合いのもの
イワシとレモンのオリーブオイル漬けは缶から出しただけ、チーズとレモンは切っただけ
ピクルスは家で四日ほど前に漬け込んで丁度この日に美味しくなるようにしたものの
現地では取り出してよそっただけ
ナッツはサンタモニカのファーマーズマーケットで買ったもの、アーモンドもクルミも共にRAW
これでお酒をほどほどに飲むと腹をふくらますには十分だったりする
万が一のために鶏肉を炭火でじっくりと焼いていたのだが結局それは翌朝の朝食になった
この日の夕飯は調理らしい調理は一切せずに、ただただ食べて、ただただ飲んで、その時を十二分に満喫した
今までにない新たな試みにこれはイイと思った
但し人がいたら料理に徹するのは今までと変わらずによい
その場合は食べることより料理することの方が余程満たされる

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ちいさな秋、見つけた

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夏のおわりの日差しのなか、名残惜しくも撤収、三日間本当にありがとうございました
水明荘のスタッフの方々にもほんとうに素敵な笑顔でお付き合いして頂きました
トータルでみるともしかしたら今までの、ザ・ベストキャンプサイトだったかもしれない?

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