
早朝 時差ボケで目が覚めた 朝6時からやっているメキ屋があったので迷わず向かった 開店と同時に入店 まだ外は薄暗い

Manuel's Original El Tepeyac Cafe 地元の人に大変愛されている店らしい 名物キャラクター店長がその理由でもあるらしいが
そのマニュエル店長 半年前に他界されたとのこと 現店長らしき方がこの店のことをいろいろ話してくれた

そしてボリュームがあるから気をつけろよとも ペロリとたいらげたら一目置かれ? 厨房の中の写真も撮っていけよと

これが当店自慢の8人分ブリトー 皆電話でオーダーして取りに来るんだ 確かに引っ切りなしにテイクアウトの客が出入りしていた

トルティーヤは二枚使い この辺の人の定番の朝食だよ
飲食店は料理ではなく人が集まるか否かでその善し悪しを判断 野暮な疑問は持つべからず

外にマニュエルの祭壇があるから 帰り際に見ていったら 駐車場の隅っこにある

日も昇り漸く朝らしい朝 タックさんともう一人、自分が 90-93 年に留学していたころからお世話になっているアキさんと合流
北西に1時間程車を走らせたところにある Underwood Family Farm 訪園

こちらは本格的な現役農家なのだが 農地の一部を農園テーマパークに改造 一般に公開しているというユニークな施設

アメリカは 9.11の次の大きなナショナルホリデーが 奇祭ハロウィン そしてクリスマスの前にサンクスギビングが11月の四週目にある

バターナッツかぼちゃ 甘くて美味しい 日本でもこんな風に売っていたらいいのに

この農園で育った野菜を買うこともできる というかむしろこちらが本業
前日キャレンが作ってくれたサンドウィッチの食材の幾つかはここのものだったらしい

それにしても凄い品揃え

採れたてで新鮮そのもの 直売所 安くていい物 不揃いな物

トマトだけでも何種類あるのだろう これは買い物だけにでも来る価値がありそうだ

10年前 農園がテーマパークになるなんて誰が想像したであろう
食への関心は世界規模で高まっている様だが エンターテイメントに持っていくところは流石アメリカのお家芸 入園は有料

ファミリーファーム 子連れがほとんど

片手間でやっているとは思えないほどの手の入れよう

地面に敷き詰められている藁 これもハロウィン仕様

普段使っているマシンを並べるとこう ディスプレイになる

トウモロコシの迷路 if you build it, he will come...

トウモロコシの粒を打つ銃 アメリカ人が遊びに真剣になるとこうなる

field of .....

これまでさんざんハロウィンは見てきたが 藁のソファは初めて 点在していてなかなかいい感じ

今回の旅の目的は家具の買い付け 店の場所は秘密

せっせと仕事

更に北上すること1時間半 映画「サイドウェイ」の撮影地でも知られるワインカントリー サン・オリボス
上映後数年で町の規模が何十倍にも膨れ上がったよ とはワインテイスティング店の店員談

町をぶらついていて見つけた店? こういうのが家の庭にあったらいいな

ナパのフレンチ・ランドリー、ニューヨークのパーセーでミシュラン☆を6個保有する米国一のセレブリティシェフ トーマス・ケラーの店
ビストロ・ブション LA 店 2009年秋オープン LA Times でも取り上げられるほどの ニュース に
ナパにある本店は 2010年のこの時 に訪れていたのでこちらも楽しみにしていた

ワインカントリーから 2時間半かけて帰ってきた時には夜もだいぶ更けていた
皆と別れてホテルに戻りながらリストをチェック もう閉まっているか 駄目元で電話したのが10時前
ラストオーダーには間に合いそう? 席ならあるから心配しないで

ビストロ かなり特殊な食文化というのがここ最近になって漸く解り始めてきた
みんなビストロの話になるとそれぞれが持つビストロ像 在るべき姿を熱く語る
最初はよく解らなかったが 色んな人と意見を交換していく内に だんだんとその概要が掴めてきた

ビストロブック(柴田書店)にある一章を要約する
ビストロとは格式張らない日常使いのレストラン
酒も出すことから居酒屋と称されることもあるが、一皿一皿がフルポーションであることからレストラン寄り 或は食堂となる
起源は19世紀始め パリ市内に出現した小さな食堂 妻が料理し夫がサービスをするという家族形態の アットホームで粋な雰囲気の店
そして誰もが料理名を見ただけでその料理を安易に想像できる正統なフランス料理をだす
解りやすく直球な料理、実質的な価格、店や料理ではなく食べる人が主役の店 とある

店を相対的に評価するには通常 味、値段、雰囲気、ロケーションなどなど 判断基準は多々あるが
ビストロにはビストロを計るための尺度というのが存在する
それはつまり 活気、店の人の気前の良さ、ラフな盛り付け、テーブルやシルバー等の使用感、雑多感
こぢんまりと小汚く(でも清潔) 料理にも人にもそれらビストロらしさ というのが表れているかどうか

その土地の食事情に精通しているメートル(給仕長)も欠かせない

上記メートルの他にこちらのマネージャーらしき人(仏国人)自らも語っていたが
この店はビストロを謳ってはいるが本当のビストロではなく ビストロのスタイルを模したハイエンドなレストランであるのだと
その人もやはり、理想のビストロ像とやらをかなり細密に訴えてきてくれた

確かにうん十ドルもするトリュフのタリアテッレはビストロらしからぬメニューではある

こちらはジゴダニョー 仔羊のもも肉のロースト 下にはスイスチャードとジャガイモのピュレが隠れている
盛り付け含め、この辺りはビストロっぽい

ケークオショコラとバニラのアイスクリーム 乾燥カカオの種子と

マカロンはブションのお箱 サービスで出してくれた