「The Curious Case of Benjamin Button」 数奇な人生
フィンチャーでこんなタイトルだったので、もっと難攻不落な小難しい話しを想像していたら
全然そんなことはなかったです。珍しくオリジナルタイトルより邦題の方がしっくりくるのは
「数奇」という言葉が持つ字面からは想像し難い特異な意味合いによるもので?
笑いあり、ロマンスあり、一瞬トム・ハンクスの「Big」に見える箇所ありの
新古老若ファンタジーはフィンチャー初のPG-13。
僕も高校時代に授業で読まされた「The Great Gatsby」なんかを執筆したフィッツジェラルドの原作を
今作用にアダプテーションしたのは「Forest Gump」の脚本を書いたエリック・ロス。
なにかと「Forest Gump」との共通点が多く、リストアップするとキリがないのでここでは割愛。
どちらも息子の特質を見込んだ母と、邂逅後ソバに居続けた女性の存在は特に大。
撮影監督はSe7en、Fight Club、Zodiac でもフィンチャーと組んでいるクラウディオ・ミランダ 。
モーションコントロールやドリーを多用する割には奇を衒ってる感はなく
ストーリーの演出上、という枠から出そうで出ない適度な演出や、
鏡だらけのダンス練習場でカメラが写り込んでいないのはもはや定番トリックですが
あまりにしれっとこなしてるので観ている側のほとんどは気付いてなさそうな演出などに
二人のスマートでさり気ない遊び心が感じとれる。
僕の中ではヴィム・ヴェンダース x ロビー・ミュラー、又はタケイグッドマン x ハッシー組
に匹敵するほどの好コンビになりつつあります。
確かに特殊メイクとかCG(共にアカデミー受賞)に目がゆきがちですけど
脚本やカメラワークなんかも素晴らしかった作品。。

今回は雪、雪、雪でした。雪はこんな風に俯瞰の逆、煽りで見ると美しいんだにゃ。。