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Title: woman and man


先日、BSで「女と男 最新科学が読み解く性」という番組をやっていたんですが
やはり話題に挙がったのが、女性は地図を見るのが苦手、という例のお題。
僕は今までそれがどうしてなのかを解く、納得のいく解釈を得たことがなかったんですが、
この番組がその悩みをスッキリと解消してくれました。
科学とはいえあくまで憶測で、というのが前提としてあるんでしょうが、、、。


その番組を見た数日後、とある新年会で
僕が女性の方に表参道ヒルズに入っているお店の場所を説明をしていた時

表参道と明治通りの交差点があるでしょ、GAPとかがある
そこから表参道の交差点、246とかの方に向かって行って
そう
で、左手に表参道ヒルズがあって、その真ん中ら辺にメインのエントランスがあるでしょ
そうそう
そこまで行くと行き過ぎなんだけど、そのちょっと手前に

と言いかけたら

原宿駅寄りですか?

と、切り返されまして
その時、明治通りよりも遠い原宿駅は僕の頭の中にはなかったので、一瞬 ? となりましたが
実際にそうだし、彼女にとってそう言われた方が分かりやすいのなら、と思い

あそう、原宿駅寄り、だけどその手前にある駐車場の入り口までは戻らない、
ちょうどその中間くらいに地下に降りる階段があって、降りきるとすぐにその店がある。

へ〜、そんな所に階段があるんだ〜。

と、一応無事にコトは伝わったっぽいんですが
この時ぼくはなるほどねと、やっぱりそういうものなのかな、と思ったわけです。


その説明の仕方は地図/ナビ的な説明で、多分、女性にはその説明だと分かりづらいのかと。
地図/ナビ的な説明というのは、まず現在地があって、そして目的地があって、
それを結ぶルートがある、という常にいま自分の位置ががどこなのかが基準にあり、
そこからどう行くかという考え方にある。つまり、

GAPから246に向かって表参道を上って行き、メインエントランスよりも手前にある階段を降りる

と、主観的に空間を移動しながらの「道順」の説明になる。

一方、女性はどう考えているのか、それはそこにどう辿り着くのかではなく
何かの「目印」に対してどういう位置関係にあるのか、という考え方らしい。
つまり、原宿駅寄りなのかと聞き返した時、彼女は僕と一緒に坂を上っていなかった、、
そんなことより、その階段はエントランスに対して246寄りなのか、それとも原宿駅寄りなのか
が、その場所を特定する上での重要なファクターであり
説明上いま自分がどこにいるのか、という考え方はしていないのではないかと、、。


その番組によると大昔、人類が長い狩猟採集生活をしていた時代
男と女とで役割を分担し、それぞれの得意な分野を活かすことにより多様な食糧を獲得していた。
男は自分では目的地を決めることのない狩りで獲物を追いまわす日々
獲物を仕留めて初めて我が家への帰途を考える、という行為を繰り返していく内に
現在地から目的地に行くまでの道順、という概念が擦り込まれ、空間認知能力を鍛えていった。
その傍ら、住処の近くで木の実や果物の採集をしていた女は
大きな木の下に落ちてる木の実、三日月の形をしたブッシュに生える果物、といったように
目印を使って特定の場所を記憶する能力を養い、それが空間を把握する手段の礎となっていったのだと。

要するに、太古の狩猟採集生活のスタイルの差異が、そのまま得意な空間認識メソッドの差異を生み
偶々男が先代より受け継いだ術が、現代の地図を使った手法に適合していただけで
女がその分野において男よりも劣っているわけではない、ということらしいです。
ガッテン、ガッテン 納得しました〜。


説明の仕方はその場合/その相手によっては困難を極める時がありますよね、笑。
でも説明をしている時はされている側が主人公的な役割なわけですよね?
あくまでもその人がその場所/道順を把握することが最終目的であるが故に、、。
なのでその相手の立場になって話しを進めることが絶対的に必須になるとは思うんですが
その際に、相手の性別をも考慮した上で伝え方を考えてあげると
もしかしたら幾分はスムースになるのではないか、という提案がこのエントリーの最終目的であります。


2009-01-18_16-40-05.jpg
the best smoke salmon sandwich in town ................................ somewhere in ebisu

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