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Title: 明けてから

去年観ようと思って中々観れなかった「Zodiac」
当時は too much hype で観る気がしなかった「Se7en」
最近気になっていた「Eastern Promise」
の三本を三が日に観ました。


Zodiac
正体不明の猟奇殺人鬼の謎解きに懸ける新聞記者や刑事のドラマ。
見えない相手への恐怖、といった意味では No Country にも通じる緊迫感があるけど
こちらにはその奥に実話という重みがある。
忠実に再現すべく、当時事件を担当していた刑事も極秘資料を提供したり
クライムシーンの正確な再現などにも全面協力しているところがこの映画の凄いとこ。
Fincher の異常なまでの実話への執着っぷりが
実話に基づいた映画の一つの理想型を創り上げている。

やはりこういうストレートな映像でプロット/プリプロダクションに精魂が込められている作品が好きです。
flashy な映像トリックやヴィジュアルエフェクツはまあ映画によってはいいけど
こういうのを見せられちゃうと、。
編集はなんと Final Cut(!)。


Se7en
Fincher 繋がりということで Zodiac と併せて。
これは hype 通り、かなり面白かったです。なんといってもプロットがスゴ過ぎ。
サイコサスペンスの枠に収まりきらない現実社会への倫理的な問い、
終始先の見えない展開、そしてあの衝撃のラスト、、。
サイコスリラーの歴史を塗り変えた、なんてドえらいことを言われてますが
確かに至れり尽くせり、凄いものはありました。

今作も Zodiac も Fight Club も、Fincher の雨、好きです。
gloomy なシトシト感、こっちまでずぶ濡れになりそう。。
撮影するの大変そ〜、なんて思ったり、笑。

僕の中でサイコスリラーの傑作といったら Psycho、Shining、Body Double、Cape Fear、辺りの
もうちょっとクラッシック寄りのもので、それ以降ならやっぱり Memento が一番だったけど
Se7en もいい線いってます、でもちょっと派手かな?

Fincher の新作、The Curious Case of Benjamin Button は来月公開ですね。
楽しみ。


Eastern Promise
ウワサ通り、期待通り、想像以上。
Cronenberg というだけで贔屓目で見てしまうのは好みよりも世代?
贔屓を差し置いても、同氏の目を通したロシアン・モブ/The Vory v Zakone (thieves in law)の世界
かっこよかったです、、、。

Cronenberg の作品は Naked Lunch 以来観てなかったのでちょっと想像がつかなかったけど
観ればなるほど、僕の思う Cronenberg 節全開で
人の深層に潜むニヒリスティックな領域を明晰に描き出している感じ。

フィクションだけど扱ってる題材にはやはり、かなり配慮してるみたいで
ロシア人の振る舞い、アクセント、ロシアン・モブの世界に関しては相当忠実に再現されているのだとか。
それらに裏付けられた奥行きのある脚色が、ミニマルでストイックなストーリーを静かに掻き立ててくれる。
08年、The Dark Knight 並みかそれ以上の衝撃。

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ASBと巡る年始のやぶ蕎麦は今年で三年目。因って頂いたお年賀も三個目。

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後、ASBお薦めの昭和モダンなお菓子屋で良質な糖分を摂取し

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その辺にいたから、という理由で靖国神社に参拝に。うわー、なんか強いな〜。
ゼロ戦の実物は置いてあるわコスプレ?の人はいるわ、ちょっと強いかな〜。

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その前日、三日は築地で鮨 (行ってから初競りは五日だと知る、笑)

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そういうことね

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こっちだけ移転と

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