
恵比寿駅のほど近くにある東京都写真美術館で開催中の森山大道展を見てきました。整然と並べられた大型プリント65点の圧倒的な存在感はとても刺激になりました。同氏の写真は以前は僕にはちょっと難しいと思っていたけど、今回のハワイの写真はどれもかなり共感できました。正直、ハワイと森山大道って僕の頭の中ではどうにも繋がらなかったけど、見てみたらなるほど、それは紛れもない森山ワールドと化した「ハワイ」でした。
僕もハワイは大好きで、幾度となく行ったこともあるし半年ほど住んでいた時もあったけど、そんな僕の中に既にあるハワイの記憶/イメージと、森山氏の視線/解釈のハワイとの相違点、共通点を照らし合わせながら見ていく内に、人の目を通して見慣れた光景を見ているみたいな不思議な感覚に囚われて、知ってるようで全然知らない、同じ場所なのに微妙に異なったパラレルワールドでも覗いているみたいな、そんな感覚で見れて面白かったです。
短い順路を廻って最後にある小さな上映室みたいなとこで氏がハワイで撮影している映像が流れていたんですが、人が撮影をしてるところって滅多に見ないからそれだけでも興味を惹かれたけど、森山大道の撮影スタイルは前々からそれなりに情報が入っていたので初めてその実態を見られてちょっと嬉しかったし、それがついさっきまで見ていた写真群の撮影風景だったりしたので尚更見入ってしまったというか、、。
人波に溶け込んでゲリラ的に撮っていたり、なにかと正面から向かい合って作為的に撮っていたり、そんな被写体との関係性を第三の視点からハンディのホームビデオで淡々と押さえてあり、編集もほとんどされていない過剰なまでにリアルでデジタルなその映像はあまりに森山ワールドのそれからはかけ離れたもので、こんなに大迫力で情緒的な作品の撮影現場も客観的に見たらここまで地味で現実的なものなのかと、分かっていてもその映像の持つ視覚的な差異感は想像以上でした。
今回は「ハワイ」の他に森山大道の過去の作品を扱った「レトロスペクティヴ」という写真展もやっていたので両方とも見れるチケットを買ったんですけど、「ハワイ」でお腹いっぱいになってしまったのでもう一つの方は今回は見れず仕舞い、、。ちょっと間をおいてまた見に行きたいです。
恵比寿駅周辺、最近何かと用があります。









150m13秒の世界