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March 2008  Back to Top
Control

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最近劇場でよく映画を観てます。一本観ると予告を何本も見せられ、あれも観たいこれも観たいなんてなって、、観れば観るほど観たい映画がどんどん増えていってしまう、、。不定期的に現れるこの現象、嫌いじゃないんですけどね、中毒性が高いので懐にちょっぴり響きます。

で、今回は「コントロール」を観てきました。先日突如として訪れた The Stone Roses ブームから派生した僕の中のちょっとしたブリット・ポップ/ロック・ブームが自然の流れで Joy Division/New Order 辺りで落ち着いていたので、この作品にタイムリー?に出会えたのは何とも奇遇。

「コントロール」は Joy Division のボーカル、イアン・カーティスが同バンドを始めてから2年後の23歳の時に自ら夭折するまでの短いながらも壮絶な数年間を描いた biopic ( biographical motion picture=伝記映画)妻デボラ・カーティスが著した書籍「タッチング・フロム・ア・ディスタンス」が原作。それをロックミュージシャンのポートレイトを中心に撮り続ける写真家であり、Joy Division、Depeche Mode、U2、Nirvana などのPV監督も務めるアントン・コービンが映画化。

アントン・コービンは Joy Division の1st album「Unknown Pleasure」に影響を受け故郷のオランダを離れ渡英を決意したロックフォトグラファー。彼にとって Joy Division は特に思い入れのあるアーティスト。なのでやっぱりそういう人が手掛けるとちゃんと作品の随所にその思いが滲み出てくる。仕事とはいえ好きでやるというレイヤーが最初に敷いてあるとちゃんとそのプラスアルファーな部分が上層レイヤーにも露呈され、観る側はそういう部分に何かを感じる気がします。

全編モノクロの映像、キレイでした。ほとんどの作品がモノクロというコービン氏ならではといった、光と陰影を熟知している人が丁重に作り上げたトーンの連続は写真が動いているような印象。最初にモノクロフィルムを用いてテスト撮影を行ったところ粒子が荒れ過ぎているという理由から本編はカラーフィルムで撮影した後にモノクロ調に変換している。結果、ぬるっとしながらもドライで、今時の再現力の高い描写なのにどことなく古っぽい、言ってみたら今風の昔の感じ?が独特な雰囲気を作り出している。

内容は一貫してかなり暗かったです。 Joy Division の音のまんまです、笑。でもどうしてあんなに Joy Division が暗かったのかまでは知らなかったのでこの作品を観て納得したと同時に自分の持っていた Joy Division の見解が一変しました(まだ知らないことも沢山あるのだろうけど、、、)イアン・カーティスの lyric への己の入れ込みようを始め、持病との闘い、妻と愛人との三角関係問題、その他の様々な要因が Joy Division の lyric、音楽性に影響していたのだと知りました。

全体的に良かったんですが、唯一残念だったのが僕の一番のお気に入りの曲「Ceremony」が聞けなかったこと。その曲はイアン・カーティスが最後に書いた lyric で Joy Division がリリースした最後の曲でもあり、New Order が最初にリリースした曲としても知られています。この映画のどこかで使われているのでは?それはどんなシーンなのかな?と期待して行ったのに聞けなかったのでちょっと残念でした、、。でもその他のスコアはラストの「Atmosphere」も含めどハマっていたのでよかったです。さすが聞き込んでいる人が当てているだけのことはあるなと、。

これで僕の Joy Division/New Order 熱も一段落しそうです。さて、次は何を聴こうかな?

the darjeeling limited

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「ダージリン急行」を観て来ました。この映画は前から気になっていたけど自分がちゃんと向き合えるニュートラルな状態の時に観たかったので、ちょっと溜めてから観ました。 バッチリでした。
僕が今求めているものがほどよく描かれていた気がします。

ウェス・アンダーソンの作品を観るのは「ライフ・アクアティック」に次いで二作目ですが、その二つの作品に共通していると思ったのは、説明らしい説明が少なかったり不条理でコミカルなストーリー展開だったりで一つ一つの台詞やアクションの意図しているところが不明瞭な時があるけど、それを敢えて不明瞭のままにしておき全体の解釈は観る側に委ねている所なのではないかと、。

作り手側が伝えたいものと観る側が酌み取ったものとがある程度合致した時は面白かった、いい映画だったと思うだろうけど、それが合致しなかった場合はちょっと肩すかしをくらったような印象を受けるかもしれませんね。なので、その時の自分の状態や気分によって作品の評価は大きく変わってくるような気がするのですが、、?

あと、カメラワークが面白過ぎです。小気味のいいパンニングや絶対的な構図などは監督のセンスが光る重要なエレメントの一つでもありますね。マンガがそのまま実写になったみたい。

そしてこの映画の為に特別に製作されたルイ・ヴィトンのバッグ群、存在感大ですね。その扱いもまた笑えます。この映画にはそういった笑える要素がたくさん詰まっているけど爆笑させられるとかではなく、全体的に一貫した落ち着いていてオフビートだけと品のいいユーモアは極めて巧妙で、滑稽というより良く出来てるなと関心させられてしまう。

カレー以外にこれといった興味もないからインドじゃなくてもいいけど、無性に何処かに自分探しの旅に出かけたくなってしまいました、笑。僕が今スピリチャル・ジャーニーに行くんだったらアリゾナのセドナとかかな?

No Country for Old Men

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「ノーカントリー」を観てきました。混んでるかと思って日曜の朝一の回に、ネットで席を押さえてまで行ったのに、、、がらがらでした、笑。でも映画館は空いてるに限ります。

賛否両論分かれると思うけど、僕は結構好きですね、この映画。確かに謎はたくさんあるし、最後とかが、、、かもしれないけど、コーエン・ブロス特有のトーンといいアナログ感といい、終始スクリーンから目が離せなかったです。偶に手で顔を覆っては指の間だからちらちら観たりもしましたけど、。これから観る人も多いかと思うのでネタバレはしませんが、バイオレント・シーン多めです。

話し言葉が米南部のダイアレクトのきつ目な感じなので英語の教材には向かないかもしれないけど、役者達みんな上手に訛ってますね(ウディ・ハレルソンは地か)練習すればあんなに真似られるようになるのかな?まあ、真似られるようになったところで、っていうのもあるんですが、、。

観た後にどうしてもメキシカンが食べたくなったので広尾にある La Jolla に行ってみたらそちらもまたがらがらで、、、無駄にダラダラと過ごして映画の余韻に浸ってしまいました。
そしたら謎がいくつか解けた気が、、?

blast from the future........

毎月第二日曜日に世田谷公園で行われている skateboard school に遊びに行って来ました。
天気が良かったせいか公園中でいろんな人が各自好きなことをしていて面白かったです。

school の人気も凄くて、子供に紛れて熱心に練習する親の姿までありました、笑。
しかし今の子供はある意味羨ましい。こんなに環境が整っているなんて、、。
僕達が skateboard を始めた頃はあまり情報もなくスポットなども自分で探したり
無かったら自分達で作るしかなかった。

相変わらずマイノリティでメインストリームではないかもしれないけど
子供の頃に skateboard が身の回りにあった世代が親になった今
それは社会に受け入れられオーバーグラウンドな存在となった。
欧米諸国とはまだまだ比べ物にならないけど、日本でも市民権を得つつある、のかな?

でも親の元、公園管理の元でやる skateboard は純粋なスポーツですね。
当時はフィジカル・アクティビティ以上に
アンチである自分達のメンタル・アティチュードを誇示するコミュニケーション・ツールでもあった。
power slide でノイズを発し、wall ride でマーキングをし、hand plant で世の中を逆さに見ていた。
そんな skateboarding の核心的なアイデンティティは時代の趨勢に流されてしまったけど
その反面、今後は早熟なアスリート達がネクストレベルに push and shove してくれるはず。

snowboard や BMX はオリンピックの種目になったけど skateboardは.........
ならないでしょうね、きっと、笑。 

応援してます、future skaters..........

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